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グローブメーカーについて掘り下げる・・・ハタケヤマ編

ハタケヤマとはどんなメーカー?そのグラブの特徴は?

 

野球用品というとミズノやSSKが有名ですが、ハタケヤマという野球用品メーカーは知っているでしょうか?

この記事では、ハタケヤマの概要とその歴史、ハタケヤマが製造するグラブの特徴、製造技術を紹介します。これに加え、ハタケヤマの職人の特徴、スパイクやキャッチャーギアに採用されているハタケヤマ独自の工夫についても説明していきます。

目次

ハタケヤマってどんなメーカー?

ハタケヤマはマイナーなメーカーではあるものの、多くのプロ野球選手に愛用されている老舗のグラブメーカーです。特にキャッチャーミットの老舗メーカーとして有名であり、ソフトバンクホークスの甲斐選手をはじめ、多くのプロ野球選手から特注グラブのオーダーを受けています。

キッチャーミットのブランドとしては、ミズノプロ、ゼットに勝るとも劣らない技巧派のメーカーでもあります。

キャッチャーミットの他には、ファーストミットが人気であり、外野手用のグラブメーカーとしても広く認知されています。

「野球を愛する全ての人のために」という思いから、プロだけでなく学生の部活動や、社会人の草野球向けにも良質なグラブを提供しており、手なじみのよい牛革、取り扱いがしやすい軽量性としっかりとした捕球感は、多くのプレイヤーを満足させる要素でもあります。

ミットやグラブの他に、スパイクやアップシューズ、トレーニングシューズなどのフットウェアメーカーとしても人気があり、さらにバッティンググローブのラインナップの豊富です。

ハタケヤマの歴史

ハタケヤマは大阪の平野区に本社を置くメーカーです。大阪は野球どころとしても有名であり、「美津和タイガー」という野球用品メーカーのライセンス生産を行ってきました。

1985年からは自社ブランドの生産を開始しています。自社ブランドの立ち上げ後は勢力的な営業により、全国の都道府県に特約店を得るに至っています

ハタケヤマのグラブ製造

多くの野球用品メーカーがその生産を海外に委託している一方、ハタケヤマはグラブの生産を職人の手作業にゆだねている点が特徴です。グラブの材料である牛革は材質が一様ではないため、職人の目利きによりグラブに適した部位をカッティングして使用します。

高級グラブであればあるほどその傾向は強く、ただやわらかく扱いやすい部位を使えばよい、というわけではありません。捕球部や可動部にあたる部位には柔軟な皮を、グラブの外郭部にはボールの取りこぼしを防ぐための、しっかりとした皮を使うというこだわりがあります。

グラブを形作るための革紐の通し方にも、利用者のグラブ操作を阻害せず、その一方でグラブの型崩れを防ぐといった工夫があります。利用者の好みに応じた「紐抜き」にも対応しやすい点が特徴です。

ハタケヤマのキャッチャーミットには、他のメーカーにはない特徴があります。まずは、キャッチングをスムーズに行うための「シェラームーブ」です。ミットの甲側をジャバラ状に加工することにより、ボールをつかむ動作をスムーズにします。また、従来のキャッチャーミットに多く見られたポケット部のスリットを無くすことにより、耐久性の強化と心地よい捕球音を実現しています。

キャッチャーミットを使用する際、多くのプレイヤーは捕球時の負担を軽減するために人差し指を、グラブの外側に出すため、人差指が当たるミット甲の位置の革が消耗しやすい傾向にあります。そのため、人差し指部の革を二重化し耐摩耗性を強化しています。

ミットの手入れ口の小指側は特に負荷がかかりやすく破れやすいため、その強度を増すための独自のピンキーパターンを採用しています。また、同手入れ口小指部は、手の大きさの個人差に対応するために、紐を緩めることによるサイズ調整が可能となっています。

これに加え、ミットの裏革と表革を密着させるためのグリスに、温度差による変化が発生しない製品を用いることにより、一年を通して安定した捕球感をもたらしています。

ミット以外のグラブにもさまざまな工夫があります。外野手のシングルハンドキャッチをサポートするために、グラブの親指部を指に沿った外反りにすることで、ポケットへのボールの侵入口を広げています。

同構造はボールをポケットに招きやすい一方、一度つかんだボールを落としにくいため、球際の捕球がしやすく、捕球後の落球のリスクも軽減されます。

また、グラブのヒール部にも工夫があります。ヒールの通常編みを採用している一般的なグラブには、小指側が広がりやすい性質があります。これには小指側からの捕球がしやすい、という性質があります。

一方で、逆編みという親指側を開きやすい編み方を採用するグラブメーカーもあります。そのなか、ハタケヤマはボースヒールという、小指側は通常編みを、親指側は逆編みを採用した編み方をしているため、小指側も親指側も開きやすい構造となっています。

グラブの耐久性を高める工夫として、あえて裏革に人工皮革を採用している点も挙げられます。従来のグラブは柔軟性の高い鹿革を採用していましたが、これには破れやすく、また汗が染みると滑りやすいという弱点がありました。
人工皮革は耐久性が高く、また速乾性であるため汗による滑りを軽減することもできます。

ハタケヤマのグラブには職人による様々なこだわりが詰まっています。グラブの全工程を手作業で行っているため、その1日あたりの生産量は数十個ほどに留まります。また、職人自ら甲子園球場に通い、選手の要望を反映したグラブを造り続けてきた、という歴史があります。

グラブ以外のハタケヤマ製品

ハタケヤマは、独自の商品である足袋スパイクを製造しています。足袋のように、親指と人差し指の間に切れ目がある点が特徴です。
人は踏んばったり着地をしたりする際、足指の間隔が1cmほど広がります。従来のスパイクには、靴の型以上に足指の間隔を広げることができないため、人本来の脚力を発揮できないという問題があります。

足袋スパイクであれば、親指とそれ以外の指を別々に動かすことができるため、足指の広がりを自然に近づけることができます。

キャッチャーギアにもさまざまな工夫があります。胸プロテクターの衝撃吸収材にはビブソーブという独自の構造が使用されています。投球がプロテクターに当たった際、その回転を抑制する構造となっているためファンブルによる進塁をより防ぎやすくなっています。

やわらかい素材でもあるため、投球の勢い自体を殺しやすく、それもまた進塁を防ぐことに貢献しています。衝撃吸収材を採用した、キャッチャー専用の守備手袋を製造している点も特徴です。

木製のノックバットにもハタケヤマ独自の工夫があります。全体的にはやわらかく軽量で扱いやすいホオノキを使用しつつ、芯にはメープル材を使用することで、振りやすさと飛びやすさを両立しています。一般的なノックバットの長さである約90cmと、通常のバットに近しい約85cmから選べる点も特徴です。

また、打者用の木製バットにもグラスファイバーシートコーティングを施すことにより折れにくくしている、という工夫があります。

革製品メーカーである、という特徴を活かし財布やカバン、小物入れといった革製品を提供している点もまたユニークです。

まとめ

長い歴史とともに、実際のプレイヤーに寄り添い、使いやすいグラブにこだわり続けてきたのがハタケヤマです。そこには、捕球のしやすさと耐久性を向上させるための、職人の工夫が詰まっています。

こだわりの逸品を求めている、長く使い続けたい相棒を求めている、そのようなプレイヤーにぜひ、ハタケヤマのグラブをおすすめします。

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