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日本のエース!オリックス・バファローズの山本由伸投手を掘り下げる!

目次

オリックス・バファローズの山本由伸投手はどんなピッチャー?エピソードや実績などを知っておこう

2021年のオリンピック日本代表に選出され、すでに日本のエースとして注目を集めているのがオリックス・バファローズの山本由伸投手です。
野球ファン以外にも名を知られるようになってきた山本選手ですが、「もっと詳しい情報を得たい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、山本選手のアマチュア時代やプロでの実績、彼にまつわるエピソードなどについてご紹介します。

アマチュア時代

山本由伸投手のアマチュア時代はどうだったのでしょうか。生い立ちと高校時代を振り返ってみましょう。

#生い立ち

山本投手は岡山県備前市の生まれで、誕生日は1998年8月17日です。姉が1人います。野球を始めたのは小学1年からで、父がコーチを務めていた「伊部パワフルズ」に入団したのがきっかけです。
中学3年生のときには、東岡山ボーイズの二塁手兼投手として全国大会に出場しています。

#高校時代

山本投手が入学したのは宮崎県の都城高等学校です。最初の公式試合では三塁手として出場し、1年生の秋から投手に転向しています。高校2年の夏の時点でストレートが151キロを計測するなど、高校時代から注目されているピッチャーでした。
公式試合でノーヒットノーランや、5回参考ながら完全試合を達成しています。
また3年の夏の大会には、12球団のスカウトが視察に訪れています。ただし甲子園には出場していません。
甲子園で投げていたら、より大きな関心を集めていたのではないでしょうか?

プロ入り後

山本投手がプロ入りしたのは2017年です。前年のドラフト会議で、オリックスに4位指名されたことでプロ入りが決まりました。山本投手のプロでの特徴と、1年ごとの成績は次のようになっています。

#特徴

山本投手の特徴は、平均球速151.3キロ(2020年)、最速158キロというストレートと、多彩な変化球にあります。ストレートを軸にスプリットやカーブ、カットボールなどを投げ分け、三振の山を築くのが山本投手のスタイルです。
独特な投球フォームをしており、山本投手のフォームを取り入れる高校球児が増えてきています。ストレートだけではなくスプリットも高速で、打者はなかなか対応できません。
安定感もあり、まさに日本のエースと呼べるのが山本投手なのです。

#2017年

ルーキーイヤーは二軍スタートでした。二軍での初登板は5月9日の対広島東洋カープ戦です。二軍で2勝0敗、防御率0.27という好成績を残し、一軍昇格。8月20日の対千葉ロッテマリーンズ戦で一軍初先発を果たしています。
初勝利は8月31日で、相手は同じ千葉ロッテです。この年は一軍で5試合に先発登板し、1勝1敗、防御率5.32という記録を残しています。

#2018年

一軍で名を知られるようになったのはこの年からです。先発ではなく、救援が主な役割でした。
公式戦の開幕時点では二軍でしたが、4月には一軍に昇格しています。セットアッパーとして起用され、4月28日に初ホールド、5月1日にはプロ入り初セーブを記録しました。

パリーグ歴代3位となる15登板試合連続ホールドポイントを達成するなど順調に活躍し、監督推薦を受けてオールスターゲームにも初出場しています。
また、10代では史上初となる、シーズン30ホールドポイントを達成したのも特筆すべきポイントです。

最終的には54試合に登板し、4勝2敗1セーブで防御率2.89、リーグ2位の36ホールドポイントという記録を残しています。
パリーグ新人王にこそ届かなかったものの、記者投票では2番目に多い票数を獲得しています。
※新人王は田中 和基選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)でした。

 

#2019年

前年はセットアッパーで活躍した山本投手ですが、この年からは先発として起用されるようになりました。
4月3日の対ソフトバンク戦では、9回を1安打に抑えています。また、初完封は6月28日の対西武戦です。

このように好投を続けていたのですが、なかなか援護に恵まれず、勝ち星は残念ながらあまり伸びませんでした。この年の最終成績は20試合登板で8勝6敗、防御率1.95で、最優秀防御率のタイトルを初めて獲得しています。

この年に防御率が1点台だったのは、両リーグを通じて山本投手1人だけです。なお、この年は日本代表にも選出され、後述するような成績をあげています。

#2020年

コロナ禍によりこの年は、120試合制でのシーズンとなりました。
開幕は史上最も遅い6月19日で、山本投手の初登板は6月21日の東北楽天戦です。
この試合で勝ち投手になった山本選手はその後も活躍を続け、31イニング連続無失点を記録するなどしています。

しかし打線の援護にはまた恵まれず、最終的な勝ち星は前年と同じ8勝(4敗)でした。防御率は2.20で、リーグ2位の記録です。

奪三振の数は149奪三振で、ホークスの千賀投手とともにリーグ最多奪三振のタイトルを獲得しています。また、年棒が1億円を突破したのもこの年です。

#2021年

山本投手が初めて開幕投手になったのがこの年です。
4月1日の対ソフトバンク戦で完封勝利をあげるなど序盤から好調で、オールスター前の時点で自己最多となる9勝に到達するなどオリックス・バファローズの25年振りのリーグ優勝の大きな原動力となる大活躍。

最終的には最多勝(18勝)、最優秀防御率(1.39)、最高勝率(.783)、最多奪三振(206)と投手部門4冠のタイトル、沢村賞、パ・リーグMVPを獲得しています!凄い!

 

国際大会での実績

山本投手は日本を代表する若きエースピッチャーであり、日本代表にも選出されています。
最初の選出は「侍ジャパンシリーズ2019」で、春にはメキシコ戦、秋にはカナダ戦に出場しています。両試合とも先発ではなく、セットアッパーとしての登板です。
2試合で合計3イニングを投げ、1点も与えてはいません。奪三振は3で被安打は2です。
次の国際大会は「2019プレミア12」です。11月に開催されたこの大会でも、山本投手はセットアッパーとして活躍しています。
OPENING ROUNDで2試合、SUPER ROUNDで2試合、FINALSで1試合、合計5試合での登板を果たしました。投球回数が5回で、防御率は1.80です。

中でも最も印象深かい活躍は昨年のオリンピックでの活躍ではないでしょうか?

山本投手は侍ジャパン初戦の7月28日ドミニカ共和国戦(福島)と準決勝の4日韓国戦(横浜)に先発し、2戦で計11回1/3を自責2。勝ち星は付きませんでしたが防御率1・59と抜群の投球を披露しています。

山本投手の活躍も有り金メダル獲得。また右投手の大会ベストナインに選出されています。

主なエピソード

山本投手はエピソードも豊富なピッチャーです。

オリックスの頓宮裕真選手とは実家が隣同士で、子供の頃からの知り合いです。
また、巨人の戸郷翔征投手とは中学生時代から面識があります。

#名前の由来

山本投手の名前は「由伸」です。この名前は巨人ファンである父が、元巨人の高橋由伸さんにちなんで名付けたと一般的には喧伝されています。
しかしこの説は、山本投手自身が否定しているので注意が必要です。山本投手によると命名人は祖母で、「由」の字は母の名から、「伸」の字は父の名からとったとのことです。

#名言が多い

名言の多い選手としても知られているのが山本投手です。彼は投球のイメージについて、「体全部でひとつという感じ」と語っています。これは部位ごとではなく、体全体でしっかりボールに力を伝えることを意味する、彼らしい言い回しです。
また彼は、「オリックスに入ってよかった」と語っています。近年下位に低迷することも多かったオリックスですが、彼は「大事に使ってもらったおかげで今があると思っています」と感謝しています。
援護に恵まれず、勝ち星が伸びないこともあった山本投手。彼の「オリックスに入ってよかった」という言葉は、ファンにとっては何物にも代えられない名言なのです。

#使用グラブ

山本投手は中指に指カバーのあるタイプのグラブを使用しています。中指を前に出して使用するため左右のバランスがよく、体重移動がしやすいのがメリットです。
体重移動が容易だと、しっかりと腕が振れるようになります。その結果、球速が上がったのではないか、という意見もあります。

山本由伸投手は今後も期待大の選手!

山本由伸投手の成績は毎年安定しており、パリーグの投手タイトルもすでに獲得しています。

先発するたびに、長いイニングスを投げるのが彼の特徴ですが、ストレートに力がありますし、多彩な変化球にも定評があります。

1998年生まれなのでまだ若く、経験を重ねるにつれ、さらに素晴らしい投手になると予想されています。

これからも一野球ファンとしても活躍を追いかけていきたいと思います。

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