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今シーズン大注目のボストン・レッドソックス吉田正尚選手を掘り下げる!

2023年からMLBのボストン・レッドソックスに移籍が決まった吉田正尚選手。

2015年にドラフト1位でオリックスに入団して以降、開幕スタメンに名を連ね目覚ましい活躍を続けてきました。
今や世界から注目されている吉田正尚選手ですが、詳しい経歴についてはよく知らないという人もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、吉田正尚選手の生い立ちやアマチュア時代、プロ入り後の実績、特徴について解説します。

アマチュア時代 から力強いスイングでファンを魅了してきた吉田正尚選手。
首位打者にも二度輝いたスター選手ですが、アマチュア時代はどのような選手だったのでしょうか?
まずは、吉田正尚選手の幼少期から大学時代までを振り返ってみます。

目次

生い立ち

吉田正尚選手は3歳上の兄が野球チームに入っていた影響を受け、幼少期から野球に親しんできました。本格的に野球をはじめたのは、福井市立麻生津小学校に入学した6歳のときです。
小学校時代は「麻生津ヤンキース」というチームに所属していました。その後、福井市足羽中学校に進学し、「鯖江ボーイズ」という地域の強豪チームで活躍していました。

高校時代

高校は甲子園の常連校である敦賀気比高校へ進学しました。
高校入学後は飛躍的な成長を遂げ、高校1年時には夏の全国高等学校野球選手権大会に出場。名門・帝京高校相手にヒットを放つなど、4番打者として活躍しました。
高校2年の春には選抜高等学校野球大会に出場し、初戦で対戦した天理高校に対して3安打を放つなど大活躍を遂げます。しかし、準々決勝で対戦した日大三高に3打数無安打に抑えられチームは敗退しました。
2年の夏には、全国高等学校野球選手権大会の出場を逃したものの、春夏の全国大会では、通算打率0.313、16打数5安打・2打点という高成績を収めています。

大学時代

高校卒業後は青山学院大学へ進学し、東都大学野球連盟の1部リーグに入団しました。大学1年時には春季リーグ戦の4番打者として、打率0.311、7打点、本塁打1本を記録しています。
大学1年時に秋季リーグ戦以降は、4番打者は杉本裕太郎選手、3番打者は吉田正尚選手のクリーンナップが定着。大学1、2年には指名打者部門のベストナインにも選出されました。
また、2年の春季リーグからは指名打者から外野手へ転向し、夏に開催された日米大学野球選手権大会・日本代表にも選出されています。

大学3年の秋季リーグ戦では外野手としてもベストナインに選ばれましたが、2部リーグに降格することとなりました。大学4年時の6月にはユニバーシアード日本代表に選ばれ、4番打者として活躍。
さらに、同年秋には5本の本塁打と打率0.400という高成績を記録したものの、2部リーグから昇格するには至りませんでした。

プロ入り後の実績・特徴

吉田正尚選手は、青山大学4年時に行われたドラフト会議の際に、1巡目でオリックスから指名を受けて入団することとなりました。契約金は1億円で、推定年俸1500万円という契約内容となっています。オリックスが1巡目で指名した理由は、チームに和製大砲が欲しかったためでした。
ちなみに、オリックス入団時には、吉田一将選手と吉田凌選手が在籍していたため、区別をつけるためにスコアボード上では「吉田正」と表記されていました。

2016年

契約後は、春季キャンプの前に行われる新人合同自主トレーニングからチームの活動に参加しました。自主トレーニング中にはオリックスのOBであるイチロー選手から直接声を掛けられたという逸話が残っています。
また、春季キャンプ中に左ふくらはぎに炎症が起こり、春季キャンプ中はほぼ2軍に在籍することとなりました。
復帰を果たしたのは3月に行ったウエスタン・リーグの公式戦です。広島カープ相手に指名打者として出場し、プロ入り後初となるホームランを記録しています。

その後、西武ライオンズと行った開幕戦では、スタメンに起用され公式戦でのデビューを遂げました。デビューの際は指名打者・1番打席としての起用で、3打席目で初安打を記録しています。
その後、6試合連続でヒットを打つものの、腰痛が悪化し登録を抹消。スタメンに復帰したのは同年8月で、復帰後の初戦でプロ入り後初となる本塁打を放ち、以降30試合で9本塁打を記録しました。
本シーズンのチーム最終戦では4番打者に起用されています。2016年の公式試合出場数は63、打席数は258でした。年間打率はリーグ内9位の0.290、34打点、本塁打は10本でした。

2017年

プロ入り2年後となる2017年には、公式戦全試合出場を目標としていました。しかし、オープン戦の際に腰痛が再発し、開幕戦出場を果たすことが不可能となります。
復帰したのは5月に行われたウエスタンリーグ戦です。左翼手・2番打者としてスタメン出場しましたが、再び試合後に腰痛が発症。一時戦線離脱を余儀なくされました。
公式戦初出場を遂げたのは7月9日です。1回裏で推定飛距離130mという特大ホームランを放ち、その後は主に3番打者として起用されています。

2017年は64の公式試合に出場し、年間打率はリーグ2位に相当する0.311、38打点、12本塁打という結果となりました。腰痛に悩まされたシーズンであったものの、成績はすべて前年を上回ることとなりました。
また、シーズンが終了した後に開催されたアジア・プロ野球チャンピオンシップの出場選手として内定していましたが、腰痛の治療のため出場を辞退しています。

2018年

2018年は、故障しない身体作りをテーマに掲げ、体幹トレーニングを中心としたメニューを取り入れました。一軍に合流したのは春季キャンプ終盤で、開幕戦ではスタメンに起用されています。
その後、走・攻・守ともに活躍し、セ・パ交流戦では2018年の公式戦で初となる三塁打を記録。打率は0.397、10打点という高成績を収めMVPを獲得しました。
また、オールスター戦では、パ・リーグの外野手部門で3位に選ばれて初出場を遂げています。2018年の実績は、打率0.321、86打点、26本塁打でした。ちなみに、公式戦全試合に出場しています。

2019年

2019年は、オープン戦の期間中に開催された日本代表の強化試合に出場し、クリーンナップとして活躍しています。公式戦に入ると4番打者に起用され、5月には4年連続となる2桁ホームランを達成しました
。オールスター戦では、パ・リーグ外野手部門2位に選ばれ、2年連続での出場を遂げています。

2019年は全143試合に出場し、リーグ2位となる打率0.322と29の本塁打を記録しました。
また、7月、9月、10月の月間MVPにも選出されています。
11月には、日本代表選手としてWBSCプレミア12に出場し、2年連続でベストナインに選出されました。

2020年

2020年はシーズン開幕から好成績を収め、シーズンを通じて高打率を記録しています。
8月には月間MVPを受賞し、3年連続で公式戦全試合に出場。年間通算打率は0.350を記録して、イチロー以来となる首位打者のタイトルを獲得しました。
シーズンが終了した後は、自主トレーニングに取り組み、契約交渉は代理人に依頼するようになりました。ちなみに同年は、自己最高となる年俸2億8000万円を記録しています。

2021年

2021年はオリックスの選手会長になり、シーズン初めは2番打者として活躍しました。
5月以降は3番打者となり、公式戦で通算100本目となるホームランを記録しています。オールスター戦では、セ・パ両リーグで最多となる得票数で出場し、ホームランダービーで初優勝を遂げました。
しかし、9月に行われたソフトバンク戦で左足を負傷し、選手登録を抹消。一度は復帰するものの、10月のソフトバンク戦で死球を受け、右尺骨を骨折してしまいます。
2021年の打率は0.339で、2年連続で首位打者を獲得。また、自身最高記録となる出塁率0.429も達成しました。

2022年

2022年5月には左大腿部裏を損傷し、6月に開催された西武戦で復帰を果たしています。その後順調に記録を伸ばし、7月は月間MVP獲得。シーズン終盤の9月も3打席連続本塁打を放つなど大活躍を遂げました。

2022年の年間打率は0.335、打点は88、出塁率は0.447を記録。オリックスは26年ぶりに日本一を奪還し、吉田正尚選手はシリーズ優秀選手およびベストナインに選出。
シーズン終了後には、メジャーリーグへの挑戦が承認され、同年12月にはメジャーリーグから申請を受理されています。

2023年レッドソックスへ移籍

吉田正尚選手は、2022年12月レッドソックスと5年契約を締結しました。契約発表の際には、2023年に開催が予定されているワールド・ベースボール・クラシックへの参加も表明しています。

 

吉田正尚選手の特徴

吉田正尚選手の特徴は、抜群の選球眼を生かした三振数の少なさです。
2020年の三振率は0.059、2021年は0.057なので、三振の確率は約20打席に1度となります。

その他には、打率の高さも挙げられます。
全試合出場した2021年の打率は0.339、2022年は年間打率0.335を記録しています。2020年のプロ野球選手の平均打率が0.250なので、吉田正尚選手がいかに高打率であるかが分かります。

メジャーでの活躍が期待されている吉田正尚選手

2023年からメジャーリーグ・レッドソックスへの移籍が決定している吉田正尚選手は、アマチュア時代から見事な選球眼で高打率をキープしてきました。

約8年間オリックスの躍進に貢献し、2021年にはオリックスの選手会長としても活躍しています。

2023年シーズンはファンの期待を背に、WBCやMLBという新天地でさらなる飛躍を遂げることでの大活躍を期待しましょう!

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